『ミスタービーン』は、イギリスのテレビで放送されていたコメディ。主人公のミスタービーンは少々クレイジーなおじさんで、彼が日常で引き起こすさまざまなトラブルが笑いを誘う。
私の実家には、なぜかミスタービーンシリーズのVol.8だけがあった。そのVHSをテレビ棚から発掘したのは、私が5歳のときだった。
初見の感想は、「怖い」。
まず、いい年をしたおじさんなのに肌身離さずテディベアを持っている。車は運転できるけど、だいたい毎回暴走する。最終的にその愛車は、とめてはいけない場所に駐車して巨大なキャタピラにペシャンコに潰されることになる。
ミスタービーンはまったく制御ができない子どものようで見ていてハラハラする。何をどこまでやらかすのか想像がつかず、「いつその身に危険が起こるか」と気が気でないのだ。しかしそれがクセになり、何度も何度も見直してしまう。
これを笑いながら見れるようになったのは何歳頃だったか。そもそもミスタービーンがコメディだと気づいたのは、いつだっただろうか。ともかく、初見から20数年経ち、私は超がつくほどのお笑い好きに育った。ミスタービーンが直接的なきっかけではないけれど、何かしらの因果関係はあると確信している。
そして本作で初めてコメディに触れた私には、いまだに「笑いとは常に危険と隣り合わせのもの」という考えが根付いているように思う。
レーベル : Universal Pictures
製作総指揮: ピーター・ベネット・ジョーンズ
製作: スー・バーテュー
監督: ジョン・ハワード・デイヴィス/ジョン・バーキン/ポール・ワイランド
脚本: リチャード・カーティス/ロビン・ドリスコール/ベン・エルトン
音楽: ハワード・グッドオール
脚本・出演: ローワン・アトキンソン
— 内容(「CDジャーナル」データベースより)