憧れのキャリアウーマン
憧れのキャリアウーマン

憧れのキャリアウーマン

16年前、当時小学校低学年だった私がハマっていた夏のドラマ『ホタルノヒカリ』。

この頃からテレビドラマを毎シーズンみるようになり、私も綾瀬はるか演じるホタルのように、ヒールを履いて、ジャケットを羽織って懸命に働くかっこいい女性になりたい…!
と、キラキラしたドラマの世界に夢中になっていたのを覚えている。

会社ではキャリアウーマンだけど、家ではちょんまげ前髪にボロボロのジャージを着て、縁側でビールを飲み、新聞紙をかけて寝る干物女。
あまりにもギャップのある主人公に若干本気で引いていたが、綾瀬はるかの顔やスタイルが綺麗すぎて、どんな姿も色っぽく、大人びてみえていた。

2000年代の平成ファッションは、今よりもデコルテやウエストラインがはっきりとした、女性らしさが際立つスタイルが流行していた。靴もヒールやミュールを履いて、パンツは足首が見える七部丈くらい(?)の長さ。ホタルのオフィススタイルがまさにこんな感じだった。


社会人になった今、デコルテもウエストも足首も隠した服を着ている私にとって、ホタルノヒカリのファッションは、永遠の憧れかもしれない。

好きなのはファッションだけでなく、ホタルのオンオフはっきりとした性格も好きだった。
昔からマイペースな私は、オフのホタルによく似ていて、自分も大人になればオンのホタルになれる気がしていた。


インテリア事業部で働く彼女は、後輩のミスをカバーするために現場を駆け回ったり、決して途中で諦めずに最後まで仕事をやりきる責任感のある女性。
大変そうだけど、頼りになる先輩(山田姉さん)に励まされながら日々奮闘する姿が本当に輝いてみえた。

仕事に恋愛におしゃれに人付き合いに、多忙な毎日を送る平成の女性を描いたこのドラマは、今でも私の大切な夏の思い出であり、憧れなのだ。